「赤紗、どうしたんだ?」
「あぁ、ロギアですか。いえ、すこし、ね」

微笑みながら答えを返すも、尚地面を見つめる同僚をロギアは怪訝に思いつつ、いろいろあるのだろうとそっとしておくことにした。
目の前に広がる封陣。その意味くらいは、専門外の自分にもわかったから。

(なんつーか、あおいねぇ)

本人に言えば確実に殺されるだろうことを心の中で呟く。
多分、赤紗本人より、ロギアの方がその気持ちを理解しやすいだろう。それはロギアがその手の感情に敏感だからではなく、赤紗ではない第三の他人だからだ。

(俺がわかっちゃっても、しょうがないっつーのにさ)

ロギアは一度振り返り、迷い続ける同僚に溜め息を零したのだった。





(きがついていないおろかものは、きっとおまえだけだろうね)



なんていうか、赤紗にとって景世は最後の望みのような、一筋の願いのような存在だったらいいなぁ、と
それを断ち切るために殺したのに、余計に囚われてしまってる
なのに、赤紗はそれに気付いてなくて、悶々と悩んでたらいいなぁ
屍姫のような存在に景世がもしなれたとしたら、赤紗はそれを誰のためでもなく己のために望んだらいい
マイナーですが色々妄想できて楽しいです笑



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