「やっぱり、信用できないよ!だって、彼は ―――― だよ!?」


ロンの怒号が嵐のように木霊する。僕は、今ロンが言った言葉を頭の中で、繰り返し繰り返し反芻した。
彼が信用できない?そんなの当たり前だ。僕は、あいつを、信用なんて、してない。でも、何故か傍にいたい。傍にいることを許してしまう。何故?わからない。
ただ、今の僕にわかることは、僕はリドルのことが嫌いじゃないってことだけだ。そう、それだけ。


そのちっぽけな事実一つのために、彼と世界を共有する僕は、愚かなのだろうか。








その問いには、誰も答えられないさ
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