「・・・いいなぁ〜」

お昼休み、俺がやっとのことでもぎ取った数少ない貴重な時間。
いつもは執行部に費やされているのだが、今日は違反者も少なく、支部長がささやかな休みをくれた。

(ありがとう、支部長!)

ほくほく笑顔で中庭の木陰に座り、パンを頬張っていると、俺の心強い相棒であるルーシー(俺の頭の上で寝転がっている)が、グラウンドを見つめながら呟いたのだった。

「?何がいいなぁ〜なんだよ、ルーシー」

疑問に思った俺は、ルーシーに訊ねる。こいつにはいつも世話になってるから、俺の出来る範囲のことであれば願いを叶えてやりたいと思うのだ(老後の世話云々は聞き流しているけれども)
するとルーシーはちょっと黙り込んでから、あのね、と可愛らしく俯きながら答えた。

「大賀のお友達が、羨ましいなぁ〜って思って・・・」

「は?なんでだ??」

「うん・・・だってさ、私は動き回れるようになってもやっぱりマンドレイクのままだし・・・大賀と対等でいたいって言うか、普通の女の子みたいに大賀の隣にいれたら、すごい幸せだと思うの」

だって、そしたら大賀は私を女の子として見てくれるでしょ?と、泣きそうな瞳で訴えられたらどうしようもない。
まったく、このマンドレイクには振り回されてばっかりだ。

「俺は今のまんまがいいよ、ルーシー」

ルーシーの頭を撫でながら、優しく言う。すると、ルーシーは顔を紅くしながら反論するのだ。それが、ひどく愛らしい。

「・・・でも、私は大賀が私のものって皆に公言したいもん!」

頬を膨らませながら訴える小さなマンドレイク。俺は思わず苦笑してしまう。
そうか、俺はルーシーのものなのか。うん、悪くないな、なんて思ってしまう自分は最早末期症状だ。

「そっか・・・でもさー、俺はルーシーのこと隠しておきたいぜ?」

「魔法使えないのバレるから?」

「うーん。そうじゃなくて、なんていうか・・・独り占めしておきたいっていうかさ」

俺だけのルーシーでいてほしいっつか、と言ったところで俺の言葉は続かなかった。
何故なら、ルーシーが勢い良く俺の顔面にダイブしてきたからだ。
ぅおっ!と叫ぶ俺にルーシーは頬を摺り寄せて、大賀だいすき!だってさ。
あぁもう、どんどん深みに嵌っていく気がする。
だけど、俺はしょうがないなと溜息をついて、小さな相棒の頭を優しく撫で続けるのだろう。
そんな関係に、終わりが来ないことをいつまでも祈り続けながら。







**

独り占めしたいよ、マイラヴァ―



ルーシーと九澄のコンビが大好きです!
ルーシーが健気過ぎて可愛い・・・もう、これはお嫁に貰うしかないよね!九澄!!!
九ルシは公式だと思います(断言/しかしそれは妄想だ)
寧ろ、ルシ九でも構わn(いい加減にした方がいい)

・・・・・でも、同じくらい兄九や影九・大九も大好きです!(にこ!)


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